福太郎の想い
福太郎のはたけ
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福太郎のお店情報

つながれてゆく
『福太郎の想い』

 今から70年以上前、店主の祖父、田堀福太郎が、高山市の隣、下呂市萩原町から高山市上野町へ開拓民として入植しました。 開墾作業は全て人力。農業用水の要である「上野用水」の建設などに尽力し、苦労を重ねて土地を得た福太郎は米作りに目覚めます。 「自然の恵みをムダにしたくない」福太郎は、酒米を精米した時に残る米粉に注目し、福太郎のみたらしだんごと五平餅を誕生させました。

 福太郎の孫である店主が、祖父が作ったみたらしだんごと五平餅の店を始めるために、伝統的建造物群保存地区エリアに建つ古びた家を購入しました。もともと大工であった店主は、家の構造などに違和感を持ち調査をすると、なんと古びた建物は明治期に建てられた町家であることが判明。 新しく建て直すのではなく、先人の英知をつないでいく。福太郎の建物は、飛騨の伝統工法で復元修理され、当時の面影を偲ばせる趣ある町家カフェへと変貌を遂げました。

 祖父の名前から店を「福太郎」と名付け、祖父の開墾した尊い土地で実り続ける、自産来消の米や野菜にこだわった町家カフェを、2012年高山市内にオープン。店内では、力強い梁や柱など木の持つ能力をフルに発揮させるための工夫を間近でご覧頂きながら、ゆっくりとカフェタイムを過ごして頂けます。 また、囲炉裏端や座敷は、観光客の方と地元のお客様をつなぐコミュニティーの場ともなっており、日々新たな出逢いが生み出され、店主・スタッフ一同嬉しく思っています。

飛騨の匠の手で息を吹き返す町家

おんぼろの古びた木造家屋を
明治期の町家へ復元するため、匠の技が結集

次の世代に受け継がれる町家

 築100年以上になるこの町家は、当初はおんぼろの古びた家にしか見えませんでした。しかし、人が住まなくなり数十年の間、地震や豪雪・風雨に見舞われても一切傷むことが少なかったのは、古民家ならではの力強い梁や柱など、雪の重みにも耐えられるように工夫された飛騨の匠の技のおかげとも言えます。 数年前、復元された町家は「町家カフェ」という新たな使命を与えられ、次の世代に受け継がれます。

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